スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

合唱部 河口湖合宿

こんにちわ。 アレクサンダー・テクニーク ティーチャーのYoshiです。 先日、河口湖で行われた桐光学園・合唱部の合宿に参加してきました。 2泊3日で行われた合宿。 僕は日帰りで2日目の午後から途中参加。 久しぶりのドライブだったので、遠くに行けることにウキウキでした! 残念ながら、晴れ間を見ることはできず、楽しみにしていた富士山もこんな。 ぜんぜん分からないっすね〜。 この雲の向こうに富士山がある!! やはり自然に囲まれた場所に行くのはいいですな。 今回の講習は、せっかく自然の中にいるので、 硬いことは話さず、身体を動かすことを目的にした ズバリ! 「動き方」 に ついて。 特に動き始めの部分について話をしてきました。 アレクサンダーの理論では、 「まず頭が動き、そして身体が付いてくる」 例えば、歩く時に お腹から とか、 腰から とか、 足から とか言われたりしていますが、 不必要な筋緊張を極力少なく、全身がスムーズに動くには 頭から なのです。 そんなことを身体で感じてもらうために、いろいろな動きを生徒たちと 楽しんできました! 河口湖にきているせいか、生徒のみんながいつも以上にイキイキしていて、 僕の方もなんだか楽しくなりました。 今回から、各生徒に直接ハンズオンする時間を作ったのですが、 ちょっとした、しかし大きな変化を感じました。 今回で5回目のワークショップ。 今までの4回はグループレッスンのみで、ハンズオンはしていませんでした。     ハンズオンとは、直接生徒さんの身体に触れ、身体の動きや意識を、  繊細に・正確により良い方向へ導いていきます。  直接触れることで、多くの適切かつ適度な情報を伝えると同時に  アレクサンダー教師は生徒さんの状態を知ることができます。  それは身体の緊張だけでなく、心の緊張の変化も察することができる優れもの。 前回までの4回のワークショップは、夏休みの間に行われました。 そのためか、留学や家の都合で参加できない生徒もいました。 今回が初参加という生徒も、何人かいました。 今回初めて生徒にハンズオンをして、ひとつ驚いた事がありました。 それは、今ま...

身体の「軸」のクオリティー

「パスタの茹で加減は、アルデンテ!         身体の軸もアルデンテ!!」 なんて、ピラティスのインストラクターをされている生徒さんと話していたので 今回は『身体の軸のクオリティー』の話。 最近、100m走にハマっていた(実際には走りません…)僕が、 頻繁に「身体の軸」の事を書いていました。 分かりやすく表現するために、矢印→を使っていましたが、 実は心配がありました。 矢印→で表現してしまうと、意識として棒や針金のような 硬いもの で →をイメージしてしまいそうで。 レッスン中に「上を意識して(think up)」と言うと、 身体が硬くしてしまう方がいます。 背筋をピンッと、って感じです。 悪い癖ってやつなんですが、 これが結構困りものなんです。 確かに見た目の姿勢は良くなるのですが、柔らかさを失ってしまうからです。 アレクサンダーテクニークが求めているところは、ソコではありません! 「柔らかく、そして伸びやか」 です。 その為に、軸、そして意識のクオリティーは非常に大事なのです。 例えば、 (座っていても、立っていてもいいですが) 身体のセンターを意識してみてください。 身体の中心。 骨盤の中から上半身を通り、頭を抜けて天に伸びるような。 最初は、 「硬い棒のような矢印が、身体の中心を抜けて空に伸びている」 と意識してみてください。 どーでしょう? 軸の感覚は出ましたか? (普段から身体に意識を向けていない方は、ちょっと難しいかも) では、次に 「身体の中に湯気が湧いて出てきて      身体の中を通り、頭を抜けて、湯気が空にフワ〜〜〜っと広がる」 いかがでしょう? 身体が軽くフワっと浮くような感じになりました? レッスン中に「軸」にばかりに意識を強く向けると 逆にそれが生徒さんの身体に余計な緊張をもたらしてしまう場合が 多々あります。 そんな時は まず、一旦意識することをやめてもらいます。 慣れない方が、すぐに意識の質を変えることは難しい。 もしくは、意識をもっともっと軽めにしてもらいます。 僕の師匠のボブだったら「Easy ,easy,easy…」と言ってるとこです。...

「勝手に分析」 リオ オリンピック 100m走

日本勢の活躍が目立った  オリンピック 2016 in リオデジャネイロ 僕もなんだかんだ、夜中までテレビを見てしまってました! やっぱりウサイン・ボルトは早かったですね〜 山縣選手もいい走りをしてたんだけどな〜。 (さり気なく山縣選手を応援してます…) 残念ながら決勝進出はならなかったが、自己ベストの10秒05の好タイム。 準々決勝・準決勝共にスタートも良かったし、見ていて興奮した。 足の回転が速いわりに、安定したブレの少ない姿勢からのスタート。 ん〜〜〜素晴らしい!! でも、やっぱり黒人の伸びには勝てないんだよな〜。 100mの決勝は全員黒人。 やっぱり身体能力の違いを感じるな。 さて、今回の 「勝手に分析」 だが、 後半の上半身の使い方 と 伸び に注目してみた。 普段歩きでさえ、推進力を出す(殺さない)ために頭から前に上に行くのが、 動きの理想なんだが、最速を決める短距離でも同じだということが分かる。 上位の選手の多くはこの頭が前へ上へを推進力につなげ 後半の伸びにしている。 下の動画を見比べて欲しい。 特にレースの後半。上体が立ち上がってきてからの走り。 赤いユニフォームの山縣選手と他の選手。 山縣選手は安定した姿勢でスタートからほぼ同じ安定感である。 それに比べ、他の選手は頭からの上半身の伸びと共にぐんぐん加速していく。 (準決勝 山縣VSボルト とケンブリッジVSガトリン) 一歩ごとに、地面を蹴った足からのエネルギーが背骨を伝わり、 頭に抜けていく感じがよくわかる。 動画の後半のレース、ケンブリッジ選手と同組のアメリカのガトリン選手。 上半身の伸びは特に顕著で、グングン伸びる感がとても感じられる。 そして、もうボルト選手は規格外なので参考にしていいのかどうかというレベルだが、 頭というより特に胸で伸びて、推進力にしているように見える。 しかも正面から見るとセンターがブレブレなように見える。 でも、意識はしっかり前へ上へグングンきてる。伸びが凄すぎる… (決勝 ボルトVSガトリン) 上の写真。 奥のガトリン選手に比べ、中央のボルト選手は少し背...

FM アレクサンダー その2 すべての”動き”に通じる大きな発見!

アレクサンダーテクニークを説明する上で、「なぜその理論に至ったのか?」を 理解するには、FMアレクサンダーがこのテクニークを完成させるまでの 発見と失敗の繰り返し の歴史を見直すことが近道の一つだと思う。 なので前回の「その1」から1年以上も経過してしまったが、僕もアレクサンダーの 根気を見習って続けていこうと思います。 そして、もう一つ影響されたことがありまして、現在、喉が緊張して声がかすれるという ある生徒さんのレッスンをしているのだが、このアレクサンダーの状況に近い。 そこで、もう一度初心に帰って、この本を読み返そうと思ったからです。 ちなみに、その生徒さんは、某大学の教授をされていて、やはり人前で話をする 仕事なのです。 というわけで、今回は以前書いた フレデリック・マサイアス・アレクサンダー その1 の続きです。 前回のあらすじ 俳優、朗唱者として順調な道を歩んでいたアレクサンダーは、声がかすれるようになり、 発声に大きな問題を抱えた。医者にも頼ることができなかったアレクサンダーは、その問題を自分んで治すと決意し、まず自分を観察し始める。 発声の際に①首を固め押し下げる(短くする)②喉頭(ノド)を過剰に押し下げる、という癖を発見。③さらに癖である①②がプレッシャーやストレスがかかる場面で顕著に現れること。そして、僅かだが①②の癖は日常生活でも現れていることに気づく。そこで首を長くしておけば声が改善することを発見した。さらに… 身体の使い方が、自分(の身体)の機能の仕方に実際に影響することが分かった アレクサンダーはさらなる発見を求め、自分の観察を続けた。 首を押し下げる癖に対して、頭が『上』に行くことに加え、 『前』に出ることもしながら、喉頭を押し下げない頭−首の使い方を追求していると そこで喉頭を押し下げているときは、 胸を持ち上げ 、 背中を狭くし 、 本来の身長を短くする傾向にある ことを発見した。 アレクサンダーの悪い癖 「 胸を持ち上げ 、 背中を狭くし 、 本来の身長を短くする傾向に ある 」 とあるが、 具体的な姿勢などの描写がないので、イメージしやすいように僕なりの考察です。               A   ...

合唱部にアレクサンダーテクニーク !!

欧米では、音楽学校にはアレクサンダーテクニークの授業が必ず(だいたいかも)ある! そのくらい音楽家には厚い信頼をいただいている。 僕のアレクサンダーの先生、ボブもサンフランシスコの音楽学校でクラスを持っていて、 ちょくちょく見学させてもらっていた。 そんな経験もあり、母校の桐光学園にお願いして、まずこの夏の間だけ生徒さんに 教える機会をいただいた。 と言っても、僕は合唱部のOBでもなく、音楽の経験もない。 バリバリの体育会系で、音楽のセンスなんて全くなし! でも僕は「体の使い方」を知っている。 歌い方には一切触れない。 身体にとって自然な動き。 それだけ。 それでも、彼らには何かしらのヒントを与え、支えてあげることができる! 幸い、合唱部の先生がアレクサンダーにとても興味を持ってくれていた。 なんでも、ウィーンに留学した祭に、先生に勧められていたそうです。 本日は、初回ということ、それにコンクール前ということであまり多くのことを、 極端に教えない方がいいと思い、教えたことは体全体の簡単な機能解剖。 と、アレクサンダーのいくつかのポイントとなるところ。 知ることより、感じることを重視して進めてみた。 全員ではないが、体の変化に”気づき”を感じてくれたのは嬉しかった。 今日はとても良い経験になりました。 そーいえば、面白い質問を受けた。 男子高校生。 拳を握ると、ある指が「パキッ」と鳴る。 「はっ? なんだそれ??」 と思ったが、じっくり観察。 多分人差し指が鳴ってる。指がちょっと捻れていて、無理に握る癖があるみたい。 手のひらを柔らかくして、スポンジのボールを握るように柔らかく ゆっくり握ってみたら? 鳴らなくなった。 次回も変わった体験が出来そうだ・・・ ↓ぽちっとお願いします   ↓ポチッとお願いします!  

The first testimonial in English. And 生徒さんの声

今回は、 ちょっと興味深いコメントをいただいたので、それをシェアしたいと思います。 と、記事を書こうとしたら以前レッスンをしたアメリカ人の方からも コメントを いただいたので、まずそれから紹介します。  I am a student of Noh theater, and originally visited Yoshi with the intention of improving  my  singing performance. Yoshi’s session allowed me to use my throat and lungs more  efficiently, which helped to strengthen my voice significantly. He also made me aware of   certain habits that were preventing me from breathing comfortably, and creating tension  in my neck and chest. Thus, aside from my voice, my breathing has also improved   considerably as has my overall posture. As a former dancer, I was a little surprised to  learn that there was so much room for improvement in my own posture. I’m looking  forward to my next session with Yoshi.  Joshua Bewig ジョシュアは日本人の奥さんと一緒に一時帰国していた際に、レッスンをしました。 とても日本の文化を勉強している彼は、能楽(Noh theater)もやっていて、 特に呼吸と発声のワークを中心にレッスンを進めました。 パフォーマンスでは以前より上手く呼吸と発声がスムーズにいったようで、とても 喜んでもらえました。 今...

リオ五輪 陸上100m決勝。ブレない体幹は前と上への伸びと自由な四肢から!

どんなスポーツでも良いとされるフォームは ブレない体幹、 安定した軸 であると言われるが、そのために体幹を鍛えればいいというわけだはナイ!! 必要なのは 筋力+前へ上への意識 +自由な四肢だ!! さて、リオ五輪まであと40日を切り、出場内定者も続々と決まっていますね。 一流選手の身体はいつ見ても しなやか で アート だ!! そんな中、日本最速が決まった100m走決勝を勝手に観察してみました。 普段はあまり見ない陸上競技ですが、アレクサンダーテクニーク的観察をすると 興奮してしまいました! 美動フェチ だな〜と実感😅 結果はご存知の通り 1位、ケンブリッジ選手 (10秒16) 2位、山縣選手     (10秒17) 3位 桐生選手     (10秒31) 雨という悪いコンディションの中、集中するのが大変じゃないかと思いながら、 日本新、9秒代とはいかなかったが、とても見ごたえのあるレースだった。 僕個人としては山縣選手を応援してました。 ある番組で特集されてたのがきっかけです。 それ以降100m走の結果が気になって仕方なかった。 僕が山縣選手の特に気になっていた点は 安定したフォーム 。 背中が広く、すべての背筋が首までしっかり立ち上がり、安定した上半身を 作っているのが一目瞭然。 フォームを見比べるのにいい動画を見つけたので、特に4:00からの 真横からの映像をご覧ください。 スタートでリードをした山縣選手の軸と、そして顔のブレがほとんどない! 無駄を削ぎ落とした素晴らしい走りだと心打たれました。 しかし、やはりジャマイカのDNA、黒人のバネには勝てなかった。 惜しかったですね〜〜〜。 陸上経験のない僕が勝手に思うことは、 山縣選手は、後半はもうちょっと動きをダイナミックに解放した方が、伸びたんじゃない かなと思った。意識が前と上に伸びるようにするともっと体の動きを大きくしていける からです。なおかつ安定した軸は保てる。 とにかく、スタートから中盤までは本当に素晴らしかった! そして、ケンブリッジ選手。すんごい体つきですが、ちょっと筋肉のバランスが 気になりました。胸−肩周りと、大腿部...