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セラピストのための身体の使い方



クライアントのためにも、自分のためにも身に付けたい


セラピストのための身体使


日時:1月17日(水)10:00〜13:00






セラピストという仕事は

時に自分の身体・健康を犠牲にしている部分がある。

セラピストの多くは、何かしらの身体の故障を抱えていたりする。

ごくまれに、どっちが癒されるべきか分からないくらいの場合も・・・



アレクサンダーテクニークを学んで

身体の使い方、自分の状態が

トリートメントにとても影響することがよくわかりました。



なんでこんなに無駄に力を入れていたのだろう?

いつも通りなのに、なんでこんなに疲労を感じるのか?


とアレクサンダーテクニークを学ぶ前を振り返ると、その答えがわかります。

「強く圧して欲しい」「硬い」なんてキーワードで

僕の身体はそれに負けない硬さ(緊張)を作っていた。

それはただの不必要な緊張であったのに。





アメリカに渡ってからのマッサージは、本当に力任せだったなと、

自分の身体に申し訳なく思う。

というのは、マッサージ店で働くようになってから色々身体を悪くしたからだ。


そのお店は、強圧しの指圧を売りにしていた。

特にアメリカ人のクライアントは強圧し好き。

時には”ポイントを深く”ではなく、重ければいいんじゃないか?と思えるほどの

圧を要求してくる。

僕も、必死にそれに応えようと新天地で頑張ってみたが、

身体はどんどん硬くなっていった。

忙しい時は7〜8時間もマッサージ。

そうなると左の腰が重くなる。

首・肩はいつも緊張していて

気づいたら、麺をすすることが困難になるくらい

首全体、のどまで硬くなっていた。

しまいには、慣れない生活とストレスもあって

帯状疱疹が背中に出たこともありました。

そんなボロボロの状態で続けられるのか心配になっていた時に

アレクサンダーテクニークに出会ったのです。

身体が教えてくれたんでしょうね。

「ちゃんと身体を使え」って。


その後はもちろん身体の不調は改善しました。

忙しい時は、腰の張りを感じる時もありましたが

身体の使い方を思い出し、実践すれば、いつの間にか腰も問題無し。

もちろんその他の問題も解決し、さらにより良い身体の使い方を

自分で維持できるようになりました。


また

マッサージにおいて改善したのは、身体的な問題だけではなかった。

たとえば

・強く押して欲しい

・痛みがあって難しい

・あちこちに気になるコリや痛みがあり要求が多い

などのクライアントに対して

・迷うことが減り

・手数を減らしても効果が出せるようになり

・焦ってペースが速くなることを抑えられるようになったことで

 自分を保ち、コンスタントに良い結果が出せるようになりました


また強く圧している時でさえ、深い呼吸を維持し、身体を固めないように

することができるようになり

以前より疲労感を感じなくなりました。

面白いもので

僕が圧しながらも、深めに呼吸すると

クライアントも呼吸が深くなって

緩みやすくなるんですね。

そこで思ったのが、セラピストの状態次第で

クライアントはリラックスしてくれるということ。

それだけじゃなく、いろいろなものがクライアントに伝わっているんだろう。




アレクサンダーテクニーク独特のディレクション(意識の方向づけ)という、

言うなれば身体感覚、もしくは”気”のようなものがある。

このテクニークによって、筋力が必要な場面でも

なるたけ筋力からのパワーではなく、ディレクションによってパワーが得られる。

これは説明がちょっと難しいが、

感覚とし、軸が作りやすくなるので圧している時に”カチッ”と

安定感が出る。

また、デレクションを全身に送ることができるようになると、

コーディネーションが良くなるので

「全身で圧す」をより洗練してくれる。



以前は、正直言って若さと体力でどうにでもなったが、

もっと身体の使い方を考えなければならない時はくる、ということを

残念ながら実感できるような年齢になったのかもしれない。

”熟練”という、さらに技術・精神・そして身体の使い方を

洗練されていくことをアレクサンダーテクニークがヘルプしてくれます。



自分が健康でないと、クライアントを健康にできないと僕は思っています。

こっちが柔らかく幸せな状態であれば、相手も触れられるだけで

ハッピーになるわけです。

元気で前向きな友人といると楽しいけど、

下向き内向きで、ネガティブな考えの人といると、

こっちも気持ちが落ち込むように。


自分の状態をより良くし

どんな患者・症状・環境にも左右されず、

強く圧そうが、かたーい硬結があろうが

最高のパフォーマンスを発揮するためには、

余計な緊張も、不安も、焦りもいらないのである。


ただ、自分の身体をより良く使うだけ


テクニックや理論は大事ですが、

自分の身体の使い方が、あなたのパフォーマンスをより良くし

充実したセラピストとしての時間を、

故障などに邪魔されず

長く楽しめるでしょう。


この機会に、クライアントばかり見るのではなく

ご自分の身体と向き合いながらトリートメントをすることも

考えてみたはいかがでしょう?








クライアントのためにも、自分のためにも身に付けたい

セラピストのための身体使


対象者】
マッサージ、リフレクソロジー、整体、エステなどのセラピスト。
または人の身体に触れる仕事をしている方

【概要】
アレクサンダーテクニークの身体の使い方をベースに、セラピストにとって必要な
身体の使い方を学んでいきます

クライアントを圧している時、触れている時、ご自分の身体はどのようになっているでしょう?

強く押そうとするあまり力み過ぎてしまったり、余計な緊張を作ってしまい
本来の自分らしい身体の動きを阻害していませんか?
同じようにやっているつもりでも、なぜか疲れるクライアントや症状はありませんか?

人に触れる、圧す、動かすなどの動作をより良くする。
トリートメントの効果を上げるのはテクニックや理論だけでなく、あなたの身体の使い方次第です。

【期待できる効果】
・自分の身体を効率良く使い、頑張らなくてもしっかり圧せる
・最小限の緊張で最大限のパワーを生み出し、良質の圧を身体の奥まで届ける
・触れるだけで緩むような質の高いタッチ
・施述中でも自分の身体を上手にケアし、セラピストの仕事を長く続けられる
・クライアントに左右されず、自分らしいトリートメントができる


【日時】
1月17日(水) 10:00〜13:00

【場所】
オーガニック整体 麹町店
〒102-0083 東京都千代田区麹町3-5 柳田ビル2F
■最寄り駅
有楽町線「麹町駅」1番出口 徒歩1分
半蔵門線「半蔵門駅」1番出口 徒歩3分
JR中央線・総武線、丸ノ内線「四ツ谷駅」徒歩10分

【定員】 6名

【料金】 モニター価格 2000円
   (当日,現金でお支払いください)

【講師】
Yoshi Sugiyama

2002年、鍼灸師、あんま・マッサージ・指圧師の国家資格を取得。学生時代から
鍼灸院・整骨院・整形外科・リラクゼーション・マッサージサロン等で経験を積む。
2004年、鍼灸・マッサージ治療院・訪問リハビリマッサージ・整骨院の起業・運営に携わる。
子供から高齢者、スポーツ選手から難病の方と幅広く鍼・マッサージ治療や整体・リハビリをしていく中で、
より健全な心と身体を維持するために、日頃の身体の動きや使い方・意識の仕方が重要だと気づく。
自身もヨガやピラティス等のボディーワークを通して気づきを深めていく。
2009年、アメリカ・サンフランシスコに移住。
総合医療最先端の地カリフォルニアにて、心と身体のつながりを重視した学びを楽しむ。
正しい姿勢や身体の動きだけでなく、身体を通し自分自身と向き合うことができる
アレクサンダー・テクニークは、より高いレベルで健康を維持するためのツールとしての
可能性を強く感じ、Giora Pinkas 、 John A Baron 、 Bob Britonに師事し、バークレーに
あるAlexander Educational Centerにて3年間(計1,600時間以上)学ぶ。
また日本から引き続いて、クラニオセイクラル・セラピーを本場のアメリカにて勉強する
機会にも恵まれる。
知識やスキルだけでなく、感性やスピリチュアルな面でも成長する機会に恵まれ、高いレベルの施術者同士が切磋琢磨するコミュニティがある最高の環境で約6年間を過ごす。
現在、東京・神楽坂を拠点に活動中。

【申し込み】
070-3282-3777 (yoshi)






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