日 帰 り で で き る 『 鎖 骨 骨 折 の 手 術 』
前回
書きましたが
鎖骨骨折は意外と多い
せっかくなので
日帰りでできる鎖骨骨折手術について
鎖骨骨折の方の選択肢の一つとして
参考のしていただければ幸いです
鎖骨骨折における金属プレートを除去する手術(抜釘術)の場合
多くの病院では3日間の入院になるようです
それは全身麻酔のためです。
しかし私は部分麻酔で行う
『日帰り手術』を選びました。
日帰り手術を選んだ理由
1、家が心配
2、病院に長く居たくない
3、料金が安い
デメリット
1、手術中の不安
2、激痛
3、手術後の不安
楽しめたこと
1、血圧のコントロール
僕は以前、日帰りの手術をしたことがある
まだ大学生だった頃
その時は右手親指の第2関節の側副靭帯を断裂
ただの突き指と思い病院には行かず
しばらくすると治ったのだが
大きめのボールなどを握ると
親指の関節が
ポコッ
とはずれて力が入らなくなってしまう
これはおかしいと整形外科に行くと
靭帯断裂で手術が必要となった
そして靭帯再建手術をしました
手首を曲げる筋肉の長掌筋腱の一部を
断裂した靭帯として移植しました
その際
脇あたりに注射して腕だけの部分麻酔
手術中は
大学病院だったので
学生にレクチャーしながら
体の内側を見られたのでなんか恥ずかしい気持ちでした
手術はサクッと終わり
麻酔が効いていて
「麻痺してる腕って意外と重い」
という記憶が残っています
重だるい腕を三角巾で吊るし
バスと電車で帰りました
その帰りに貧血で
電車内で倒れそうになったのと
麻酔が切れて激痛だったのを覚えています
そんな経験から
まあ不安要素はいっぱいですが
同じような感じだろうと日帰り手術を選べたわけです
現在、二人の娘は3歳と6歳
とにかく手がかかる
せめて片手でもあったほうが
妻も楽だろう
それが理由1です
また
病院に入院する
一度くらい経験してもいいかなと思っているが
「不味い」と評判の
ご飯を何回も食べたくないし
あまりじっとしていられないタイプ
なんせ腕以外は元気ですから
理由2
そして料金ですが
私の場合は手術代として約20万になりました
プラス薬代(痛み止めや抗生物質)
あとになってわかったのだが
調べると手術代だけだと通常15万〜20万のようです
それに入院費などなどかかるのだろう
ただ、私の場合
バイクの事故であったためか
保険会社が支払ってくれると思われたのか
紹介されたTの門病院の分院の見積もりは
なんと120万!!
それと聞いた私は
「んっ?・・・・・・・・・・・・・・・・・んっ〜〜〜〜〜???」
疑問を思いながらもしばらく言葉が出なかったくらい驚きました
なんでそんな高いの???
当時はまだ事故相手がゴネていて
支払いしてくれるかわからない状況でした
なので支払いは一旦全額を払っていました
調べたところ
そしてこれは僕の想像ですが
自賠責保険の支払い限度額が120万であるためかと思っています
(もし詳しい方がいたら聞いてみたい)
バイクや車は基本、任意保険と自賠責保険の2つに加入します
自賠責保険は必須で、強制保険と言われています
任意保険は◯◯損保とかアクサダイレクトとかチューリッヒとか
自賠責保険は、人身事故や損害などに対し、相手が支払いに応じないなどの場合に
被害者を最低限保証するもので、その限度額が120万なんです。
病院側は事故と知って限度額いっぱいを請求しようとしていたのかな
まーひどい話だよね。
病院の紹介だからといってホイホイ手術すると
大変なことになりかねないので注意しましょう
理由3
そしてデメリットですが
手術は
・皮膚や筋肉を切り開き
・骨をつなげ
・プレートを当て
・骨にネジを打ち込み
・開いた皮膚を縫い合わせる
これだけ聞いていると
痛そうですね
そう
やっぱり痛いんです
手術では
部分麻酔しているとはいえ
いや
部分麻酔だからこそ
頭はしっかりしていて
手術中はいろんな音が聞こえてくるわけです
なんせシートで顔から下は見えないようになっているけれど
耳のすぐ近くに鎖骨があるわけで
先生が
押したり
引っ張ったり
トンカチみたいので叩いている音
ドリルでネジを打ち込む
「ウウィ〜〜ンギャギャギャギャギャギャギャギャ」
などの音が
耳元で聞こえる
嫌な音が聞こえるたびに
オペ室に響きわたる
ピコッ・・・ピコッ・・・ピコッ・・・
という私の心拍数をチェックするリズムが
ピコッピコッピコッピピピピピピ・・・・・・
と心拍数が見事に上がるあがる
手術中は身体は動かせない
かろうじて頭と左腕だけ
とはいえ
先生の邪魔はしたくないので
動かない
でもコントロールできる部分がある
それが
呼吸
私は
ピコピコ(心拍数)のリズムが
早くなるたびに
深呼吸して
ピコピコを落ち着かせていた
その方法は
①深く息を入れる
②しばらく止める
その間に吸った息が
身体の隅々に浸透していくイメージで広がり
③ゆっくり息が抜けていく
しっかり抜けていくように
(息を「吸う・吐く」だとちょっと緊張が強くなるので
「入れる・抜けていく」イメージの方がベターです)
この呼吸を2〜3回するだけで
ピコピコは落ち着き始めてくれます
こんなことを唯一の楽しみに
3〜40分ほどの手術を乗り切りました
一番心拍数が上がったのは
やはりドリルでネジを打ち込む時でした
ネジは4本
その度に酷く疲労感を覚えました
プレートを打ち込むのは手術の終盤とわかっていたので
これを乗り切ればという気持ちでした
他にも何度か心拍数はグッと上がることがあり
その度にストレスを感じたものでした
そんなストレスの中ですから
早く終わってほしいというのが
正直な気持ちでしたし
3〜40分というのが思いのほか長かった
デメリット1
大変なのは手術後の方が多いかも
麻酔が切れると
やっぱり痛い
かなり痛い
痛み止めを飲んでいたとしても
やはり痛い
この痛みに耐えられない人は
日帰りをお勧めできません
デメリット2
病院に入院していれば
何かあればナースコールで
痛みや不安は和らぎますが
家にいる場合は
痛みが引くのを
我慢して待つのみ
頼りの薬も
限度がある
幸い
私の場合は
その日の夜は痛くてゆっくり寝れませんでした
しかし
次の朝にはかなり痛みが落ち着いて
普段に近い活動をしていました
もちろん骨折部位を庇いながらですが
デメリット3
これらのデメリットを考えると
心配と思う方は
念のため入院の方がいいのかなと思います
日帰り手術を積極的には薦めませんが
選択の1つとして考えるのはいいのではないでしょうか
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