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妊婦のための身体の使い方 2 ー 姿勢 ー


《 妊婦さんのための身体の使い方 》




前回のあらすじ。


「胎児が成長しやすい環境を整えてあげよう」



妊婦さんの身体は劇的に変化します。

特に、身体の内側で起こっている

胎児の成長に伴う体幹部分の拡大と

内臓の位置の変化です。

妊婦さんは、自分の身体の

どの部分が、どの方向に動く(大きくなる)のか

その変化に直接触れ、理解していきましょう。

そして、胎児の成長とともに、自分の身体の変化も楽しもう

と言う内容でした。




今回は、姿勢  と言う点から

胎児が育ちやすい環境について。




上の図は、前回にもありました

胎児が成長し、

子宮が拡大していき

体幹部分が大きくなる 方 向 を示しています。

お腹だけではなく

身体の

前後

左右

上下

つまり全方向に大きくなっていくのです。

 をご覧ください)


この変化がスムーズに行われることが

出産をラクにし

胎児にとっても

母体にとっても

ストレスを軽減してくれることになるしょう。


逆に姿勢や身体の使い方によって

この身体の変化の邪魔をしてしまい

胎児にも母体にも、ストレスを与えてしまい

悪い影響が出てしまう可能性があります。




⬛️ 胎児と子宮が楽に大きくなる環境を作る 『 姿 勢 』



左の図の『良い姿勢』の例を見てみましょう。

全体として上下への 伸びやかさ を感じます。

頭ー背骨ー骨盤ー下肢のバランスも良いですね。


良いバランスで居られると、

・力が抜きやすく

・呼吸も深くなり

・疲れにくい、凝りにくい

などの利点がいっぱいです。

おかげで、過度な緊張はなくなっていき

胎児の成長を邪魔するストレスは減っていきます



一方、右の悪い姿勢の例をはいかがでしょう。

(これは一つの例ですが、多くの方が当てはまる可能の高い

 良い、悪い例ですね)


全体としてみると上から圧迫されているように

潰れて 見えます。

頭の位置は前方へ

背骨のS字のカーブはキツくなり

背中は丸く

腰は反り気味で

骨盤とともに下に落ち、やや前方へズレています

胸(鳩尾)は下に落ちて

横隔膜や胃を圧迫してしまっています。

子宮は、横隔膜のすぐ下まで広がってくるので

この姿勢では、頭と肋骨や腕など、上半身の上半分の重さが

胎児のいる子宮に、覆い被さるに乗ってくることになってしまいます。




胎児が成長してきて

もっともっと大きくなりたいと

内側から押し広げているときに

上から潰されてしまったら

胎児にストレスになるでしょうし

母親としてもストレスです。



左の図のように全体のバランスが良く、伸びやかな姿勢は

体幹部分のスペース(広さ)を保ってくれます。

身体への負担も軽減され、

胎児と子宮にも良い環境と言えるでしょう。


また出産後、赤ちゃんのお世話をすることになると

そのほとんどが下を向いたまま、かがんだ姿勢での作業が多くなります。

着替えにおむつ交換。

おもちゃの片付けなどなど。

抱っこしたまま家事や掃除をすることにもなるでしょう。

下を向いての作業は姿勢の悪化を助長します。

抱っこしたままでの作業もまた

動きにくさから、とてもストレスとなります。

例えば、首・肩のコリや腰痛

母乳が出ないとか。

身体だけでなく精神的ストレスも受けやすくなってしまいます。

出産後は骨盤が開いてしまうので身体が不安定になり

また、伸びて広がっていた体幹部分の筋肉は弱くなり、

一時的に低下してしまった筋力では、姿勢の維持も以前のようにはできません。


産後のことも考えて

出産前には

基本の姿勢(座る・立つ)と

体幹部分を潰さない動き方も

身につけることをお勧めしたいです。


では、良い姿勢をどのように身につけるか?

妊婦さんでは、体幹のエクササイズも無理にはできません。

もちろんヨガはお勧めですが、

それよりももっと身近で手軽な

『 呼 吸 』活用し、

姿勢を改善することをお勧めします。


と言うわけで次回は

妊婦さんのための呼吸

の予定です




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