まず
『良い姿勢』 = 『良い状態』 = 『良い動き』
これが私がお伝えしたい『より良い身体の使い方』であります。
見た目だけの姿勢ではなく
ストレスのない毎日のための姿勢です。
なので、良い姿勢とは、より良い身体の使い方の基準を作る重要な第一歩。
私もキッカケは、良い姿勢とはなんだろう?
という疑問から、動きや身体感覚に興味を持ち、現在のアレクサンダーに至りました。
姿勢を意識することは、身体を意識することであり、
自分と向き合う貴重な時間を持つことでもあります。
その時間が、楽しく心地よいものになるといいなと思います。
姿勢の基本
【立位】
耳の穴・肩(肩峰) ・股関節・膝関節・くるぶしのラインが一直線になる。
←耳の穴
←肩(肩峰)
←股関節
←膝関節
←くるぶし
このような骨格的なポイントとなる点のバランスをチェックし、
姿勢を評価します。
まず、身体を支える軸が 骨 であることが理想であるので
骨格のバランスはとても重要である。
理想と言えるラインは、軸であり重心線です。
ラインというと真っ直ぐなイメージになりがちですが、
背骨はゆるいS字のカーブになっているので注意です。
ラインというよりも、
くるぶしの上に
膝があり
股関節があり
骨盤の上に
背骨が乗っていて
さらに
頭も股関節の真上にある
という位置関係の感覚が持てるのが良いでしょう。
良い姿勢のメリット
・力が抜きやすい
・疲れにくい
・動きやすい
硬い骨を軸にすることで、安定感・安心感が生まれます
そのおかげで、筋肉などの緊張を減少させることが可能になります。
(無駄な)力を抜き、頑張りすぎずとも
よい姿勢のまま楽に居ることができます。
不安定感が増すと、身体を支えるために必要以上に筋肉などを緊張させてしまいます。
姿勢が悪く、凝りやすい方の多くは筋肉の緊張によって身体を支えています。
緊張を軽減できた筋肉は、
① 凝りにくい、痛みが出にくい状態でいれます
② 血流が良くなり、疲労回復が早くなる
③ 動きやすくなる
過緊張は動き(関節運動)を制限します
④ 身体を部分ではなく、全体で使えるようになります
負担のかかる箇所が分散されるので、疲れにくくなります。
⑤ 関節の噛み合わせが良くなり、さらにスムーズな動きになります。
姿勢の変化は、精神面の変化にもつながります。
呼吸は深くなり、胸も開いてくるので心の余裕が生まれます。
目線が上がり、視界が広がります。
いろいろな物の見方も変ってくるかもしれません。
様々な変化をもたらしてくれる、姿勢改善ですが
気を付けなければならないことあります。
良い姿勢というと、多くの方がピッと身体を緊張させます。
一見、良い姿勢に見える人でも、実は凝りやすかったり体が硬かったりします。
そのような場合、大抵は無理をしています。
良い姿勢を取るために、身体が頑張りすぎてしまい
必要以上に緊張しているのです。
ここで僕の姿勢改善の失敗談を一つ
その昔、姿勢を改善したいという患者さんたちに
上のような図を参考に、良い姿勢についてアドバイスをさせてもらいました。
まだ整骨院に勤務していた時です。
20代後半。若く青かった頃ですね。
患者さんたちの努力もあり
一見姿勢は改善は見られたんです。
しかし、期待していたコリや痛みの改善は少なく、
それどころか、別の部位の緊張が強くなってしまったのです。
見た目の姿勢が良くなっても
身体の症状の改善につながらないことを痛感しました。
それ以来、
何が良いのか
どのような状態がちょうどよいのか
分からなくなり
患者さんに良い姿勢は「こうですよ」なんて
簡単には伝えられなくなった苦い記憶があります。
姿勢改善のポイントは
ちょうど良い
を(感覚的に)見つけることです。
伸びやかさも、緊張しすぎない心地よさも
ソコにあります。
まずは、身体に意識を向けましょう。
次回は、姿勢と身体の使い方の改善方法、
上を意識することの重要性をお伝えします。
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