スキップしてメイン コンテンツに移動

日本人の姿勢が一番悪い!!



サンフランシスコでずっと思っていたことがある。


日本人の姿勢が一番悪いんじゃないか???


今回の長旅で確認したかったことがそれである。

結果から言ってしまうと、

日本人の姿勢が一番悪い!!  ザンネンだー

特に気になるのは、動きの硬さと、伸びやかさがないことだ。

(まったくデータはありません。僕の観察の結果のみ)



特徴としては、疲れて重そうで、下を見て、ズルズルと歩くような猫背の姿勢。

もしくは、姿勢の良さそうな人はピシッとしすぎていて硬い。

特に体幹部分が硬い人が多いんだな。

これって、前から流行ってる体幹トレで意識のしすぎなんじゃないか

と思うのは僕だけか?


コレはちょっとお気に入りのPV。

別にJustin Bieberのファンではないが、ダンサーの体幹の動きが凄すぎて

気に入ってしまった。彼女らの動きを見て体幹部分はここまで動くんだと

再認識してもらいたい。






姿勢や動きに関して、生まれ持った骨格的な違いはもちろん大きな要因と思うが、

実際その国に行ってみるとまた違った要因もいっぱい見えてくる。



《狭さと低さと小ささ》

これは特にアメリカと比べて思うことで、帰国後、未だにそのサイズの違いに

ちょっと戸惑っている。そのうち慣れちゃうんだろーけどなー…

国土の広さを考えると比べる方がおかしいかもしれないが、その要因は大きいと思う。

デカい鉢で育った金魚は、デカくなる説。(これホントなの?)



左の赤枠がカリフォルニア州で、日本の総面積とほぼ同じと言われてます。

さらにアラスカにハワイもあるんだもん、かなりデカイよね。

比べる方がおかしいかもね。ちなみに人口は3億2、000万人。


特に低さで、いやだな〜と思うのが洗面所やキッチン。

腰を曲げる角度が大きくなるから、身体をうまく使わないと腰にかかる負担は

大きくなる。

狭さ・小ささでいうと、極端な例えだが、混んでいる電車。

余分なスペースがなく、周りに気を使っているとどうしても気持ち身体

縮めてしまう。

これは仕方のことですが、良くない点は、さらに意識も縮こまっているとこです。

本来、スペースというのは身体の中にも感じられるのです、心の余裕とも

関係があるのだが、そのスペースを削り、身体の内側から身体を固めてしまっている。

身体の中のスペースと言われると、イマイチぴんと来ない方もいると思います。

しかし、気づきと感覚を高めていくと身体の内側(本当の自分)がとても大きな

空間があって、それこそ”宇宙”のような広がりがあることが感じられるように

なるでしょう。

僕は瞑想をしてるわけではないので、瞑想でいうとこの”宇宙”が、僕の感じた”宇宙’かは

わからないが、瞑想の訓練をしてる方と身体の感覚(気づき)に関してかなり近い認識

を持っていた事が分かり、話しがとても盛り上がったことを良く覚えている。

その日は去年のクリスマスイブ。インドでのことだ。

夜中まで話し込んだな〜、イブに、男3人で…。

やっぱり、インドってなんかあるんだね😅


《お辞儀と会釈と謙る》


個人的には、オジギエシャクヘリクダルという文化は、日本人の身体を歪めて

しまっている一番大きな要因だと思っている。本気で。

ただ、日本の礼儀の文化を否定するつもり毛頭ない。

むしろ尊敬の念を込めたいくらいだ。

しかし、”身体”にとって、という意味だけで捉えると、やっぱり良くないんだな。

まずお辞儀だが、一流旅館の女将がお客を迎える時の、正確に股関節から45°に

曲げてするエレガントなお辞儀は比較的大丈夫。

何が大丈夫かというと、股関節から曲がった頭−背骨−骨盤のラインがバランスが取れて

一直線のラインにあり、しっかりと背部全体の筋肉(背筋だけではない)を使っている点

が素晴らしい。




有名な方々が誠意を見せるために深々と90°の謝罪会見も同じなのだが。

(なんか、謝罪会見多いよね…)



左の方は、背骨のラインより顔が前に落ちていて、顎が上がり首に強い緊張が見られる。

さらに背中が丸いために背部全体の筋肉を上手に使えていないので、腰への負担

も見られる。


もっとカジュアルな感じの「チワっす」「あっ、どーも」とか、

「では、あっ、はいっ、はいっ、はいっ、失礼しま〜す」など、

日常で無意識に、ちょくちょく出てくるような軽い会釈でも、このような

頭–背骨−骨盤のバランスの崩れはよく見られる。

一回一回は大きな緊張に繋がらなくても、積み重ね、習慣になってしまうと

なかなか抜け出せないものだ。

会釈のたびに後頭部が落ちて顎が上がり、それによって頚椎の圧迫されて、

縮こまってしまう点だ。さらに、その圧迫が背骨全体→下肢の伸びやかさまで

奪ってしまうのが日常的に起こっているのは問題だ。


そして、ヘリクダルという気持ちが入る

辞書によると;相手を敬って自分を控えめにする。謙遜する。卑下する。

気持ちも意識も相手より下にという、下方へ意識が向く。

すると身体はそれにつられて下方へ。

つまり身体を押しつぶしてしまい、伸びやかさが失われてしまうのです。

先ほどの身体の中のスペースも、もちろん潰れてしまう。

「あっ、すいません!」と言っている時などは顕著だ。

では、逆にへりくだる必要のない偉い方達や自分に自信がある方はどうだろう。

反り返ってるかんじしないですか?(あれ?ちょっと偏見かな?)


アメリカでは、挨拶はハグか握手が基本なので伸びやかさを

保っていられるのはおおきな要因だと思う。



《内股女子、ガニ股男子》

あそこまで極端な内股女子は、日本以外では見たことがない!

どーしちゃったの日本女子???

特に若い子が酷い!

全然健康的じゃないし、全く可愛くないよ!!

なんて一部は個人の主張ですが、本当に将来が心配だよ。おじさんは。


これって、学生自体の制服のスカートのせいもあるかなと思う。

「足は閉じないとっ!」って意識が、足全体ではなく、大腿部のみになって

しまったんだろう。あとは、カワイイ文化かな。

ガニ股男子は、世界的に結構いる。だから日本人だけとは言わない。

でもやっぱ多いかな。

以前、アメリカ人のアレクサンダー仲間に、「日本人はガニ股だからすぐ分かるよ」

と言ってたのを覚えている。

ショックだった。そんな区別の仕方になっちゃうのね…


足の自然な動きって、ムチのようなしなやかで、もっと軽いステップの方が

実は安定して、バランスも良くなるし、なによりラクなんだよね。

逆に、あまりしっかり地面を捉えようと下方への意識が強くなりすぎると、

ただただ、重い足取りになってしまう。一見安定してるようでも実は色々な方向への

動きに素早く対応出来なかったりする。だから、ドシッドシッと歩いている高齢者は

転倒しやすい。

僕の経験だと、サーフィンになってしまうが、不安定なショートボードに

乗っている時ほど踏ん張り過ぎず、軽くピョンピョン跳ねるかのようなリズムで

柔らかく乗っている方がバランスがとても良い。さらに頭の中で鼻歌でも

歌えるくらいの余裕があるとなお良い!もちろん深いターンは踏ん張るけどね。



我々日本人は農耕民族だったので、どっしりと重そうな足取りなるのは

DNAからなのか?狩猟民族は身軽そうだし。

まー、その分チームワークが良いのも農耕民族だけどね。


しかし、この重い足取りは、なんとなく今の日本全体の雰囲気にも

関係してるよーに思う。

それならば、アレクサンダーテクニークで、みんなを軽い足取りで、心も身体も

上向き前向きに促していくのが僕の使命だな!?



 シュエダゴン・パゴダ  ヤンゴン ミャンマー















コメント

このブログの人気の投稿

アレクサンダーテクニーク と 合気道 

私の最初のATレッスンをしてくれたマット先生の、 ATを習い始めたきっかけを 今でも覚えている。 合気道の師範をされていたお父さんが良いからと 勧めてくれたからだとおっしゃっていた。 合気道や剣道、その他武道をされている生徒さんとのレッスンの中での 武道における身体の使い方と、アレクサンダーテクニークのそれとの共通点が 非常に多くとても気になっていた。 せっかく日本にいるのだから、日本古来から継承されている武道における 身体の使い方を学びたいと徐々に思うようになり 8月より新しい学び「合気道」を始めました。 特に学びたい点は、「強さ」と「丹田」 まず、筋力に頼らない、身体の使い方による「強さ」を学びたい。 武道は対人であり、自分のことだけでなく相手も意識しなければならない。 合気道の場合で言うと、組手でしょうか 相手からの力の方向や、押さえ込む際の体のつながりやバランスなどを 感じながら、型を崩さないよう動く。 それはまさに、自分らしくある。と捉え方ができると思う。 相手に流されず、自分の力を十分発揮する。 この場合の自分らしさは、強さを引き出す最良の状態を保つ体の使い方とでも 言いましょうか。 武道だと型ですが、スポーツや楽器の演奏でいうと基礎練習。 始めて約2ヶ月の私は、基礎練習真っ只中。(週1では足りない・・・) その型の練習がとっても楽しい! 全身のつながり、動きのつながり、バランス、さまざまな要素を考え・感じながらの時間は 自分とじっくり向き合うことができる充実した時間になっています。 師範の動きを見ると、型の重要性がよく分かるので、 今のうちにしっかり体に叩き込んでおきたい。 そしてもう一つは「丹田」。 アレクサンダーではあまり下腹部の感覚にはふれない。 日本人ならほとんどが知っている丹田という下腹部の力は 動きや姿勢で重要視されている。 ただ、ほとんどの人がわかっていない。 正直に言うと、私も正確な感覚は分かっていないので ここでちょっとはっきりさせておきたい、と言う気持ちです。 合気道での気づきがすでにいっぱい。 またアップします!!

コリなくなる、痛みなくなる『からだの使い方』3つの意識 ② 「のびやかさ」

か ら だ 『 の び や か 』    身体は軽く 動きは スムーズ 身体の軸と、良い姿勢     「凝らない・痛みのない 身体」を目指し アレクサンダーテクニークをお伝えしている私が 凝りやすい・緊張しやすい生徒さんに絶対身に付けてほしい 凝らない・痛みのない身体になる    3 つの意識(身体感覚) 1、やわらかく 2、のびやかに 3、からだ全部で動く 今回のテーマは 「2、のびやかに」 背 骨 の 理 想  ってなんだろう? カイロプラクティックや整体では、主に背骨のアプローチをします。 背骨を整えることでコリや痛みが改善していく。 実際、僕も治療の際に背骨・骨盤の調整を行い その効果を実感している。 コリや痛みのない身体になるために 背骨はとても重要。 それならば 自分で、背骨を良い状態に保つことができれば 毎日が快適になるだろう。 いつも治療の後の背骨のようであれば・・・ 背骨へのアプローチは主に 「 歪 み 」 ですが、それだけではない。 実は 「 動 き 」 をチェックすることも非常に大事。 多少歪んだ背骨や骨盤でも 動いていればオーケーだったりします。 それよりも動いていない=機能していない場合の方が問題が多い その 「動き」 を保つためには 「 のびやかさ」 が必要というわけです 下の図は、よくある悪い姿勢(左)とのびやかな姿勢(左)です 右の図は上にのびやかになる方向で バランス良く立っています。 しかし、左では 顎が上がり、後頭部は下がり 背中は丸く、腰は反り気味に 骨盤は後傾し 全体が下に落ちて 後ろに傾いています。 見た目にも全体が短くなっているように見えますが このような場合の背骨は、 歪んで そして 潰れて 固まって います。 のびやかになる「背骨」 背骨が、歪んで、潰れて、固まることがないよう 普段からどのようにすればよいか。 ストレッチのように身体を曲げて伸ばすのは少し違います。 主なターゲットは筋肉ではない。 今回のターゲットの背骨を、縦に伸ばしていきたい のびやかといえばダンサーだが バレエ・ダンサーの姿勢によく使われる表現ではどうだろう 「頭が上から吊られて」 「背筋をピンと伸ばして」など これらも結局筋肉の緊張によるものが強く 疲れやすい。 ラクに、 良い姿勢とバランスを維持することも求めたい 余計なコリや痛みが出てしまわ

コリなくなる、痛みなくなる『からだの使い方』3つの身体意識 ①「やわらかく」

  凝らない身体、痛みのない毎日だったら もっと人生が楽しくなる  「凝らない身体」を目指し アレクサンダーテクニークを伝えている私が 凝りやすい・緊張しやすい生徒さんに絶対身に付けてほしい 凝らない身体になる    3 つの身体意識 凝り(緊張) は非常に強いストレスです。 痛みや、ときには病気の原因にもなりうる。 マッサージ師として活動していた時代(今もしていますが)は そんな 凝り(緊張) のために 慢性的な痛みや不調に悩む患者さんを 数多く診てきました。 そんなストレスから皆さんを解放したい! そんな私が いつもレッスンで生徒さんにお伝えしている 特に大事な3つの身体意識を紹介したい。 実践できるようになると 首・肩こり、腰痛をはじめ 様々な痛み、不調の予防や改善 ついでに姿勢の改善も 自分でできるようになります。 ぜひ 毎日の動き に追加していただきたい。 凝らない身体になる 3 つの身体意識 1、やわらかく 2、のびやかに 3、からだ全部で動く この3つの意識は身体を機能的・効率的に 動かすために必要な要素 その人の身体のタイプによってどの部分を 特に重視するかは多少違いますが やはり3つあると 身体全部がまとまる 今回はテーマは 1、やわらかく  身体を使う 「やわらかければ、凝らない」 凝り(緊張)は 硬くなっている状態です。 それがやわらかく 緊張がほぐれていれば コリや痛みを感じない、良い状態になります。 特に首・肩・腰などの凝り(緊張)に悩む人には 身に付けてほしい一番大事な身体意識。 マッサージなどでほぐしもらって やわらかくするのではなく マッサージが必要無いように 身体に対して意識を向けることで 常に ほぐれた やわらかい 状態でいるようになってほしい。 うまく チカラが抜けている 状態とも言えます。 「余計な緊張をやめる」ことを目的としている アレクサンダーテクニークでは まず身につけるべき感覚です。 姿勢や骨格の歪みを考えたり ボディマッピングなどを意識するより もっと重要です。 形から入ったり スキルにこだわると 逆に緊張を強めてしまうこともあるので気をつけましょう。 やわらかく使うのは 主に筋肉の緊張に対してのように思えるが それだけでは本当の 「やわらかさ」 は 手に入りません。 1つ1つの関節の動きや 関節を構成する靭帯や軟部