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正しい姿勢は、良い動きから


アレクサンダー・テクニークは

『身体の使い方』、『動き』を学ぶもの。
結果として姿勢も良くなるが、
実は、姿勢自体を学ぶものでは無いのです。

という前置きをしておきながら

やっぱり気になる『姿勢』。

ここで、逆に質問です。

良い姿勢ってなんでしょう?

皆さん、どのようなイメージをしました?

私は以前、動いていない静止した状態をイメージしていました。
そう、ピシッと固まっている様な。

細かく各パーツをみてみると
次のことが、よく言われている。

・頭が上から糸で吊るされたように
・顎を引いて
・背筋をピンと伸ばし
・肩は後ろに引いて、下げる
・腰を入れる
・お腹を締めて体幹を安定させる

立位であれば
・お尻を締めて
・膝を伸ばす

芯がしっかりしていて、ピシッとしている姿が思い浮かび上がりますね。

では実際にやってみましょう!?

確かに見た目の姿勢は良くなりますが
なんだか窮屈ではないでしょうか。
これでは長い時間、この姿勢を維持するのはつらいでしょう。
それは頑張り過ぎ!
筋肉の緊張が強くなりすぎた証拠です。
無理があるのです。
ぜんぜん心地良くない!!

良い姿勢とは、
もっと自然で柔らかく、疲れにくく、見ている方も心地良くなるような
そんなイメージ方がいいと思うんですね。

アレクサンダー・テクニークは
座っていても、立っていても、静止ではなく
『動き』であると言っています。

座位・立位の姿勢において、一見止まって見えるが、
実は身体の中ではいろいろな『動き』が起こっている。

基本的に筋肉が緊張することで身体はその姿勢を保つことが出来る。
しかしガチガチっと緊張させる必要は無い!凝ってしまうからね。
程よい緊張があれば十分。

硬すぎず、柔らかすぎず。

その程よい各筋肉の緊張が互いに助け合い、引っ張り合って
バランスは保たれているのである。

そのバランスの調整は脳と三半規管と、その他身体の器官がバランスを察知し、
神経回路を通して筋肉に指令を無意識に出し、筋肉の緊張が微妙に
調整されているのです。
さらに呼吸もしていれば内蔵も消化・吸収と活動しています。

端から見たらまったく動いていないようでも、身体の中は休んでいない!!
むしろとても活動的なのです。
コツコツと淡々と、時にはダイナミックに彼らは身体の中で自分の仕事を
こなしているのです。
(この働き者たちを少しは見習わないと・・・)

大小の連続的な動きの中で、筋肉の緊張のバランスを調整し、
一箇所、ないしある特定の箇所にのみ強い緊張が発生しないようにし、
身体全体をうまく連動させて使うことが可能になる、それがアレクサンダー・
テクニークです。


ちなみに、先ほどの
’間違った’正しい姿勢を実践してみると

・頚が上から糸で吊るされるように
確かに頚は伸びるが頭の角度を間違えると後頭部の緊張が強くなる。
多くの人は頚を伸ばしてるつもりでも、顎が上がったり、頭が下がったりで
余計な緊張が生じる。

・顎を引いて
顎の関節周辺と顎の下の部分(ノド)が硬くなり、首の後ろの部分も緊張し頭・首の
動きを制限し首が凝る。

・肩を後ろに引いて、下げる
猫背だと肩が前方に変位しやすく、上がって見える。これをやると多少は見た目が
良くなるが背中や頚の付け根が緊張しやすくなる。背骨が正しく柔らかく伸びれば、
肩のポジションは自然とくなる。

・背スジをピンと
猫背をまっすぐにしたい気持ちは分かるが、たいてい背筋(特に背中と腰の間)が
反り過ぎてしまって筋肉は緊張し背骨・肋骨・横隔膜の動きを制限する。呼吸も
浅くなる。肋骨や背骨全体が固まっている人が多いので急には真っ直ぐに
なるものではない。

・腰を入れて
確かに腰椎の構造は多少の前湾があるが特に上半身の重さがかかるこの場所は
とてもストレスを受けやすい。また下部腰椎周辺・臀部の筋肉が緊張し、腰痛の
元になる。

・お腹を締める
体幹トレーニングブームも定着したのだろうか。、僕も試したことがある。続けていれば
腰痛の(多少)予防 にも成るし、お腹も引っ込む。だがお腹周辺から背中まで硬くなって動きが悪くなった感じだった。そして”締める”ことが定着してしまうと周辺の筋も常に固く緊張状態だ。それでは柔らかくラクな状態を保てない。
そもそもお腹が硬い動物はいるだろうか?


背骨は一つのユニットであり、繋がっています。身体を曲げたり伸ばしたり、捻ったりすると頚椎・胸椎・腰椎の24個のディスクはそれぞれ一個ずつが僅かに動き、最終的に
背骨のダイナミックな動きになるわけです。ばらばらに考えると全体としての動きを阻害してしまいます。


全身が

やわらかく!

のびやかに!




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私の最初のATレッスンをしてくれたマット先生の、 ATを習い始めたきっかけを 今でも覚えている。 合気道の師範をされていたお父さんが良いからと 勧めてくれたからだとおっしゃっていた。 合気道や剣道、その他武道をされている生徒さんとのレッスンの中での 武道における身体の使い方と、アレクサンダーテクニークのそれとの共通点が 非常に多くとても気になっていた。 せっかく日本にいるのだから、日本古来から継承されている武道における 身体の使い方を学びたいと徐々に思うようになり 8月より新しい学び「合気道」を始めました。 特に学びたい点は、「強さ」と「丹田」 まず、筋力に頼らない、身体の使い方による「強さ」を学びたい。 武道は対人であり、自分のことだけでなく相手も意識しなければならない。 合気道の場合で言うと、組手でしょうか 相手からの力の方向や、押さえ込む際の体のつながりやバランスなどを 感じながら、型を崩さないよう動く。 それはまさに、自分らしくある。と捉え方ができると思う。 相手に流されず、自分の力を十分発揮する。 この場合の自分らしさは、強さを引き出す最良の状態を保つ体の使い方とでも 言いましょうか。 武道だと型ですが、スポーツや楽器の演奏でいうと基礎練習。 始めて約2ヶ月の私は、基礎練習真っ只中。(週1では足りない・・・) その型の練習がとっても楽しい! 全身のつながり、動きのつながり、バランス、さまざまな要素を考え・感じながらの時間は 自分とじっくり向き合うことができる充実した時間になっています。 師範の動きを見ると、型の重要性がよく分かるので、 今のうちにしっかり体に叩き込んでおきたい。 そしてもう一つは「丹田」。 アレクサンダーではあまり下腹部の感覚にはふれない。 日本人ならほとんどが知っている丹田という下腹部の力は 動きや姿勢で重要視されている。 ただ、ほとんどの人がわかっていない。 正直に言うと、私も正確な感覚は分かっていないので ここでちょっとはっきりさせておきたい、と言う気持ちです。 合気道での気づきがすでにいっぱい。 またアップします!!

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